チャリ旅ランあれこれ

チャレンジ精神を忘れずに

南旨(ナムジ)へ

 

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10:10 サイクリングパスポートを乙淑島(ウルスクド)の写真の建物(K-Water)で4500Wで購入し、そのパスポートにスタンプを押すとスタートだ。K-Waterは、韓国水資源公社ということで、日本の国土交通省のような行政機関。韓国の自転車専用道はここが管理している。釜山から仁川までの自転車専用道(633Km)は10年前にできた。しまなみ海道自転車道とはスケールが違う。
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基本サイクリングパスポートには、韓国内の自転車専用道路が描かれており、自分が進みたい道路上のチェックポイントでスタンプを押しながら、ゴールを目指すというもの。しまなみ海道でもスタンプラリーの大会があるが、それに似ている。レースではないので自分のペースで走れるのがいいところ。
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韓国内には、この自転車専用道路が13ルート張り巡らされている。今回は、そのうちの4ルートを使って釜山~仁川のゴールを目指す。

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水をボトルに入れたかったので、ベンチで休憩しているサイクリストの2人に聞いてみた。「アンニョンハセヨー」と言うと、同じ返事が返ってきた。「チョヌン イルボンサラミンニダ 」と日本人であることを言うと韓国語で返された。韓国語はわからないので、英語で水の補給場所を聞くとK-Waterの建物にあると教えてくれた。建物に入って水道を探していると、先ほどの1人が入ってきて、水道ではなく浄水器だと教えてくれた。外に出てお話を伺うと「これから大邱(テグ)まで走るので、途中まで案内しましょうか」と。道に不慣れな僕にとってはとてもありがたいお言葉。もちろん即OK。新しい旅友ができたので少し不安が解消された。お2人ともキムさんで従弟どうし。自転車はロードバイク(左)とMTB(右)。

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10:30 乙淑島のモニュメントの下には「START 0Km」の文字が刻まれている。ここがサイクリングの起点である。

走り始めると、すれ違う自転車が多いことに驚いた。ほとんどがMTBだが、中にはロードもいる。観察していると、大音量でスマホから曲を流して走っている自転車も多い。これが韓流スタイルのサイクリングなのか? MTBキムさんも同じようにスマホを外部スピーカーにつないで韓国の曲を流して走っている。お国が違うとこんなにも違うのか。日本でもたまにこういう人を見かけることはあるが、これだけ多いとただ笑うしかない。

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10:40 洛東江(ナクトンガン)コースは、基本フラットで大きな坂はない。 洛東江の土手沿いにサイクリングロードが整備されており、まっすぐな道が続く。

Miryang_road by NaverMap

川岸に設けられた木道。空中散歩のような走りができて景色もよく、なかなか楽しい。こんな道が所々ある。

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12:50 スタートして約50キロ。昼食をとるため密陽(ミリャン)の手前の休憩スポットでひと休み。移動販売車のホットサンドをロードのキムさんが頼んでくれた。お金を払おうとすると、これはおごりと言って受け取ってくれなかった。何て親切なんだろう。ホットサンドはキャベツの卵とじを2枚のパンで挟んだような感じ。お好みでケチャップやマスタードをかけて食べる。熱々でボリュームがあり美味しくいただきました。ウルスクドから10キロ毎にこのような休憩所やトイレが設置されているので困ることはない。ただし、これは都市部だけ。郊外に行くとトイレも休憩所も少なくなる。

30分くらい休憩して再出発。洛東江中流域には広大な農地が広がっている。韓国は工業国だと思ってたけど、こんなに農業が盛んだと思わなかった。実際に来てみないとわからないものだ。ちょっとした驚きである。

他にも気になることがある。それはカラス。自転車道を走っているとあちこちで見かける。しかし、日本で見るカラスと違って白黒のツートンで少し小振り。調べてみるとカササギのようだ。韓国には真っ黒なカラスはいないのかな?

密陽から2時間くらい走ったところでロードのキムさんパンク。先に行くよう言われたので、お礼を言ってサヨナラした。1人で走るのは心細かったが、地元の人に道を聞きながら何とか南旨に到着。時間は17時。明るいうちにたどり着けたのでよかった。